法名軸の線を引く
写真をクリックすると大きくなります。
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永代経総法名軸やお内仏の総法名軸(合幅の法名軸)を新調する際には、まず白地の本紙に枠線(朱線・黒線)を引きます。 その線を引くための目印の計算は結構悩ましいものがあります。 そこで、本紙(白地部分)の大きさ・希望の段数と列数等を入力すれば目印の長さ(位置)が計算できます。 1枠(セル)単位でも、端からの積算の長さでも計算します。 |
エクセルファイルの計算表 |
線を引くエクセルシート のダウンロード |
総法名軸の例
拙寺の総法名軸 | 市販の総法名軸 |
お内仏の総法名軸 |
白地法名軸の入手
寺院用・お内仏用の白地法名軸は仏壇店から入手できます。 奉掛する場所の大きさに合わせて入手します。 市販の寺院用総法名軸は一貫代[尺八]金襴線引き済23,000〜50,000円 |
(2016年10月 amazon 緞子・無金は、より廉価) |
白地金襴の市販品は少なく、表具をしてもらうと50,000円程と聞いています。 拙寺の白地法名軸は大和美術でホットプレスの表装で作ってもらいました。 一貫代[尺八]金襴表装 15,000円でした。 筆ペンでもにじまず、古い表具師による表装と、まったく遜色がありませんでした。 |
線引きの設計
寺院の事情、お内仏の事情などからどのように線を引くか決めます。 |
1 決める内容
本紙の「余白」・表題部の高さ・「段数(行数)」・「列数」をどうするか決めることによって決まります。 |
寺院用 総法名軸の例 |
お内仏用 総法名軸の例 |
2 「余白」はどうするか
寺院用 | お内仏用 |
10mm程度の余白が あったほうが良い。 |
余白はなくてもよい. |
3 「表題」はどうするか
寺院用 |
1貫代で 100mmから150mm程度 |
お内仏用 |
20〜30mm程度 設けない場合も見受けられます。 |
3 「段数(行数)」と「列数」はどうするか
寺院用 | お内仏用 |
当然、段数と行数をどうとるかによって 1枠(セル)の大きさが決まります。 |
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1枠(セル) |
エクセルシートのB2セルからの青色欄の6か所に希望の数値を入力します。 赤で囲んだセル以外は入力できません。 レイアウト変更等、必要があれば[シート保護]を解除してください。パスワードは設定していません。 |
入力単位はmmです。 | ||
本紙 縦の長さ | 本紙の実際の縦横の寸法を入力します。 | |
本紙 横の長さ | ||
余 白 | 本紙の周囲に余白を作る場合に入力します。 寺院用の場合は10mm程度あった方がよいです。 お内仏用等、余白を設けない場合は0mmを入力します。 |
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表題の段の高さ | 本紙上部に「法名」「倶会一処」など、 表題を設ける場合にその高さを入力します。 1貫代で100〜150mm程度がよいと思います。 |
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法名書きの段数 | 段数(行数)を入力します。 | 段数、列数によって1枠(セル)の 大きさが決まります。 数が大きければ枠は小さくなります。 |
列の数 | 列の数を入力します。 |
2 [結果] 1枠(セル)の大きさ
計算された1枠(セル)の大きさがB9セルからのだいだい色枠に表示されます。 |
3 [結果] 本紙の目盛の位置
エクセルシート13行以下に、データに基づいた目印の位置の数値と、対応する枠が表示されます。 「横線の位置」の数字は、本紙上部からの縦方向の積算の長さです。 「縦線の位置」の数字は、本紙左の端からの横方向の積算の長さです。 [1枠(セル)の長さごとに目印を打つより、積算の長さで目印を打ったほうが正確にできます。] |
4 印刷の方法
24段(行)、26列まではA4用紙に収まるようにページ設定しています。 それ以上の場合、印刷範囲を変更してください。 1ページに収まるようにする場合は「縮小印刷」等で対応してください。 |
定規・巻尺等を使って、目印を鉛筆等で打ちます。 目印をよく確かめながら、赤鉛筆、赤ペン(ジェル系インクを推薦します。)で線を引きます。 |
不許複製